先日、アマゾンプライムにて非常に興味をそそる映画を見つけました。
題して「甘くない砂糖の話」。
この映画のカテゴリーはドキュメンタリーですが、内容としてはコメディー要素やエンターテインメント性に富んでいるため、終始飽きないのが良かったです。
最近は『ファウンダー』や『スーパー・サイズ・ミー』などのノンフィクションかつ、ドキュメントに近いものをみるのが好きになった僕ですが、この映画は特別惹き込まれちゃいましたね。
この映画は何を問題提起に話が進むのか
皆さんは自分が1日どれぐらいの砂糖を摂取しているか気にしたことはありますか?
この映画の監督であり主演の「デイモン・ガモー」の住むオーストラリアではスプーン40杯の量を取るのです。
昨今の世の中では健康ブームが来ており、いかに糖質を抑えるかで食品会社はしのぎを削っていることでしょう。
しかし、現実はスプーン40杯。
これは健康と謳われながら大量に含まれた砂糖の存在によるものだとデイモン氏は思い立つわけです。
自分の身を代償に取り組む60日間の挑戦
デイモン氏は60日間実際に1日スプーン40杯の量を取ることにし、その体の変化を記録していくことになります。
元々デイモン氏の生活スタイルは無駄な砂糖や脂質を取らず、適度な運動も心掛けている健康体なので、ここから60日間であれよあれよと変わっていく様はまさに見物です。
しかも、今回の実験はただ40杯分の砂糖を取るのではなく、シリアルや低脂肪のヨーグルト、リンゴなどの健康と思われている食品に絞って摂取しています。
なのでチョコレートやコーラは一切取りません。
この挑戦には医師の協力のもと、体重以外にも正確な血圧や血糖値の数値も見所です。
難しいことはわからないよ!!
という方でもこの映画はしっかり分かりやすい図で説明してくれるので非常に勉強になります。
甘くない砂糖の話・・・この映画の見所は?
僕がみてて衝撃を受けた箇所を3つ発表したいと思います。
少しネタバレを含むので映画を見たい人は先に視聴を終えて戻ってきてください。
見所その1:朝食だけで20杯分摂取しちゃう
デイモンが挑戦を始めた初日にシリアルとヨーグルト、そしてリンゴジュースを大人1人分の量で用意し計算してみると、なんとたった1食で20杯分の砂糖を摂取しちゃうことになったのです。
これには思わず吹き出しました。
量だけで見るとヘルシーで朝食にピッタリなのですが、砂糖の量は朝からとんでもなくヘビーですね。
もちろんこの後デイモン氏は食事を減らすことになります。
見所その2:マウンテンデューの飲みすぎで歯が溶けた青年が放った一言
デイモン氏は砂糖の歴史や世界の砂糖摂取による影響を知るために知識を増やし始めるのですが、ある日彼はアメリカのケンタッキー州に向かっていました。
なぜならそこでは虫歯が問題視されているからです。
一部の地域では3歳の頃から哺乳瓶にマウンテンデューを入れて飲ませていると言っていました。
そんな小さいころから飲んでいれば当たり前に虫歯ができてしまいますよね。
ちなみにマウンテンデューというのはこれです↓。日本にも売っています。
海外で主流のマウンテンデューは1.25リットルで37杯分の砂糖が入っているそう。
それをガブガブ飲むのだから恐ろしいですよね。
その後、デイモン氏が虫歯の青年が抜歯する所を見届けるのですが、あまりにも酷すぎて麻酔が回らず、痛さに耐えられずに断念したんですね。
それなのに最後彼は「それでもマウンテンデューは飲み続けるよ」と答えたのです。
これは明らかに砂糖中毒の証拠でした。
この映画が伝えたい本質でもあります。
見所その3:スムージーに書かれた文と砂糖の量が比例していない衝撃
デイモン氏はアメリカに渡ると時差ボケを覚ますためにスムージーを注文します。
文には「果物と天然原料のみを使用」「健康にコミットします」。
これは健康だ!!
と思うかもしれませんが実際は真逆。
デイモン氏が計算してみると砂糖の量は衝撃のスプーン37杯分。
日本だとこんなに堂々と健康を謳った健康食品の中身が砂糖だらけだったらかなり炎上しそうですがあまり気にする人もいないのでしょうか。
コーラよりもスムージーが健康と思っているけど、両方変わらないなんてまんまと罠にはめられた感じがしますよね。
まとめ:健康に楽なんてものはないのかもしれない
結果的にデイモン氏は太ってしまったのですが砂糖生活をパタリとやめ、以前のように食材を自分で調理し、運動にも力を入れることで元の生活に戻ることができました。
健康食品は手軽で便利ですが、生の食材を食べる直前に調理し栄養バランスも自分で管理できなければ健康からは段々と遠ざかっていってしまいます。
結局、健康を考えるなら楽しちゃだめだよね。
というのがこの映画を観て得られた結論です。
砂糖は脳を活性化させる反面集中力がなくなります。
一度中毒になってしまうと自分では砂糖中毒と気づきにくいため、抜け出すのは難しいでしょう。
日ごろから砂糖の量を気にした生活にすることを心がけていくといいですね。
映画ではもっと詳しい砂糖の秘密や会社の経営戦略などが見られます。
砂糖に対して嫌悪感を覚えるかもしれませんが絶対に見ておいたほうが今後の生活に良い影響を与えてくれるでしょう。
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