こんにちは、よしたかです。
先日AmazonPrimeにて映画「ブラック・ハッカー」という作品を見たのですが
この映画は最後にどんでん返しがあるという事なのでワクワクしながら見ていました。
すると、確かに「お~」とはなるのですがなんだかスッキリしない・・・
という事でそのスッキリしない部分と意味が分からなかったの人の為に考察をしていこうと思います。
まだ映画を見ていない方はこちらから↓
<映画のあらすじ
人気女優ジルのファンサイトを運営している青年ニックは、ある日新作映画のキャンペーンでジルと会食するチャンスを手に入れる。当日、期待に胸を躍らせながらホテルの一室で待つニックだったが、そこへコードと名乗る謎の男から「会食は中止になった」との電話を受ける。そのお詫びにと、コードはニックのPCにとあるURLを送ってくる。ニックがそのURLを開くと、それはジルを盗撮したライブ映像にリンクされていた。こうして人気女優のプライベートを覗き見出来るようになったニックだったが、次第にコードは凶悪な本性を現していき、ニックに対して悪質な要求を繰り返すようになっていく。そしてついに、コードの魔の手はジルの命までも奪おうとする。それを阻止するため、ニックは姿の見えない敵と戦う決意をする。
この映画は原題が「OPEN WINDOWS」となっており、映画全編を通じて基本的に画面の中から人を映す手法をとっています。
まるで自分が実際にPCを動かしているかのように展開されていくので非常にのめり込めますね。↓
主人公ももちろん画面越しに映っており、このPCを介して話が進んでいきます。
映画のラストについて
※ここからはネタバレとなってしまうのでもし気になる方は映画を見てからにして下さい。
主人公っていったい何者?
最後まで見た方は残り10分ほどで?マークが頭に浮かんだことでしょう。
主人公はずっとPCの指示通りに行動し、
ネバダと呼んでくるトリオップスという組織とも組んで女優のジルを助けようと試みていましたが
謎の男コードによって最後は射殺されてしまいましたよね。
それなのに最後主人公は生きているだけじゃなくそっくりの人物が現れました。
演技をしていた主人公
どういう事か分からなかった人の為に状況を整理してみましょう。
・主人公は撃たれたけど防弾チョッキを着ていたおかげで生きていた
・後に出てきた主人公の見た目と同じ人物は本当の主人公(ネバダ)
最後ジルが脱出しようとするのを追いかけている時にPCからコードに向かって呼びかけたところから本当の主人公(ネバダ)が出てきます。
しかし、実は映画が開始してからずっとネバダがコードの相手をしていたことが発覚します。
実際に作中でもこう言っています。「お前が今夜相手してたのは私だ」と。
つまり、真の主人公であるネバダはトランクに入っていたニック(視聴者含めコードもただのサイト管理者だと思っていた)に成りすまして
コードのPCをハックし、追い詰めたという事になるのです。
ここまでは分かりますかね(^^;)
まとめると
・映画開始時からコード(謎の男)が操っていたのはネバダ(有名ハッカー)だった
・ニック(ジルのファン)はネバダによって眠らされており、トランクに入っていた
・ニック本人はただの一般人でネバダが演技をしてニックに成りすましていた
こう考えればトリオップス(ネバダと繋がりがある)から独自のルートで連絡が来るのも納得ですし
やたらネバダと呼んでくることにも辻褄が合います。
しかし本人はコードにネバダとバレてはいけないのでトリオップス達にも
自分はただの一般人(ニック)だと言っていたのでしょう。
ラストシーンの意味について
主人公がネバダだと分かったのは良いのですがその後のシーンはさらに視聴者を困惑させたことでしょう。
まず状況説明からしていきます。
ジルが囚われていた建物の爆破が始まり逃げなければいけない状況になる。
↓
なんとかネバダとジルは地下のシェルターへ避難することに成功。
↓
しかしその地下シェルターにはネバダが持っているとされていたパソコンがあった。
という所から考察を始めていきます。
地下がネバダの拠点だったのはなぜ
これについては作品をしっかり見ていれば簡単です。
コードが昔にネバダを射殺したシーンがありましたよね。
それ以降、コードはネバダの拠点へ身を移したのでしょう。
それを踏まえてみれば地下のシェルターにネバダのパソコンがあるのは不自然じゃありませんね。
拠点を奪い返す(正確にはコードを捕まえるためにわざと手放していた)ためにネバダはコードを追い詰めていたのでしょう。
ジルが死んだことになったのはなぜ
これについては2パターン考えられます。
①ジルの誘拐から戻らなかったため死んだことにされた
ジルは冒頭のインタビューでも少し退屈そうにしている場面があった=日々に退屈していた。
ファンであるニックとのディナーイベントも却下するほど=周囲の目にさらされる生活が限界だった。
元々性格が悪いのかそれとも女優業に付かれていたのかは定かではありませんが
おそらくこれらが原因で最後のセリフに「私もお願い ずっと 消える」と言い残したのでしょう。
そしてネバダはその心情を察して彼女の情報を公表しなかった。
つまり永遠に地下のシェルターか人目の付かない場所で密かに過ごしている。
これがまず一つ目のパターンです。
②ジルが本当に死んでしまった
ネバダは有名ハッカーで様々な事件を起こしていますが今まで一度も人を傷つけたことは無いとされています。
しかし、彼はこんなセリフを吐いています。
「まさか君を傷つけるとは思わなかった」「気付いた時は手を打つ時間が無くて」
「阻止できたはずなのに」
これがジルを助けた男が言うセリフに思えますか?
彼はさらにこう言っています。
「今回の事は阻止できた 奴の企みを」
奴の企みというのはコードの事で、ネバダのパソコンを奪ってハックしようというのを阻止できたという意味になります。
この一連のシーンでは画面が崩れており見ている側からはハッキリと何を映しているのか分からなくなっていきます。
そして先ほどのジルが「消える」というシーンではモニター越しの画面になっており
誰かと会話していたのような終わりになります。
これは映画的な話で言えばモニターの向こう側=死人の世界と捉えることができ、
ジルの最後の遺言を聞いているという見方が出来ます。
これならネバダがジルに対して謝るような言葉を言うのも納得できますね。
映画のまとめ:トリックは凄いが複雑
ネバダが何物にも姿を変え、事件を起こしているのは凄いですが
実際のニックに成りすまして最初から動いていたというのには謎でした。
いくら成りすますとは言えあそこまで完璧になんてできるのでしょうか?
最後に特殊メイクを剥がしていくシーンはありますがボロも出さずに上手くやり遂げたネバダとは何者なのか疑問が残ります。
そしてラストシーンのパソコンを閉じると共に終わる演出。
完璧な答えを出すのが難しい作品になっている所以はここだと思います。
なんだかジルまで演技していたのではないかとか本当は存在していないんじゃないかとか色々想像させてくれます。
単純な感想としては普通に面白い映画ですが如何せん心がスッキリしません(^^;)
本記事の考察や見解を読んで少しでもモヤが晴れたら幸いです。
それでは。
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